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リウマチの部屋

市民公開講座 平成27年11月28日

方針イメージ

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日 時  平成27年11月28日(土)
場 所  岡崎市 竜美丘会館
演 題  「関節リウマチ治療の変遷と問題点」
      座 長  宇野整形外科 宇野雅久(右側)
      講 師  鈴木クリニック 鈴木 定先生


座長閉会のあいさつ


皆さん、長い間お疲れ様でした。

今日の講演で生物学的製剤(Bio)を使用することによって、寛解を達成できる人が多くいるということが分かりました。
しかしいくつか課題は残りました。

まず1つは、寛解というのは治癒ではありません。
寛解達成した人をその先どうフォローしていくのかが問題です。併用薬のステロイドやMTXを減量できるか?Bioを継続するのか、中止できるのか?中止した場合の再燃はどうか?副作用や合併症はどうか?等を考慮して、治療を進める必要があります。

2番目はBioの効かない人をどうするのか?ゼルヤンツと言う新しい薬もできましたが、さらなる新しい薬の開発が待たれます。

3番目は、Bioは現在7剤ありますが、その患者さんにとって何が一番有効か、使用前に判定できないか?

4番目は、Bioは高いので経済的に使用困難な人をどう救済するかが喫緊の課題です。

現在はBioの時代ですが将来の展望としては、IPS細胞等を使った関節の再生医療。

そしてこれは究極のテーマかもしれませんが、リウマチ発症の予防。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんは遺伝子検査で乳癌の発症リスクが高いということで、乳房切除術を受けたという話は御存知かと思いますが、リウマチではどうでしょうか?
遺伝子検査でリウマチ発症のリスクが高いと分かっても関節を切除する訳にはいきません。これは倫理的に問題かもしれませんが、遺伝子組換え等、遺伝子を操作してリウマチを発症しないようにする。そんな夢のような治療が将来はできるようになるかもしれません。

今日のこの会が明日からのリウマチ治療の参考に、そして今後の生活の質の向上につながれば幸いです。

                                    宇野整形外科 宇野雅久


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